クシュヴィ・ラス　不気味な美しさ

ポーランドのクシュヴィ・ラスまたは「歪んだ森」の400本の木々は、不思議なことに、全部が同じ方向に同じようなかたちで歪んでいます。林床から数インチの高さで垂れ下がっていた幹が突然上向きになり、上へ伸びていくと小さなJのかたちになっていきます。これら松の奇妙なかたちについて理にかなった説明はなく、現実的なものから突飛なものまで、さまざまな伝説が語られています。

より多くの情報を集めてみたところ、最も説得力があるのは、木々が成長の初期段階で恐ろしいほどの猛吹雪のため完全に埋まってしまったという説ですが、一方で、そのエリアの重力が幹を変形させたと主張し続ける人もいます。歪んだ森の木々はすべてが同じように奇妙なカーブを描いていますが、曲がってしまったあとはぐんぐんと成長したため、Cのかたちに湾曲した影響はないようにも見えます。丈夫な木は、残った枝に頼りながら上へ伸びるためとにかく生き続け、力強く成長しました。どれも同じような変形ということは、1本の木に起こった何かが、結果すべてに影響したのでしょう。