美術史上最悪の事件「ガードナー美術館盗難事件」
「ガードナー美術館盗難事件」は、1990年3月18日未明に起こった美術史上最も有名な事件です。現場は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンにあるイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館。警官姿の男たちによりレンブラントの『ガリラヤの海の嵐』やフェルメールの『合奏』など貴重な絵画13点が盗まれました。犯行時間はおよそ80分で、被害総額は5億ドル。
FBIは2010年に犯人は中部大西洋岸諸州とニューイングランドを拠点とする犯罪組織のメンバーであると正式に発表し、情報提供者に500万ドルの報奨金を出すなどして捜査を行いますが、2021年現在未解決となっています。ちなみに本事件は2021年4月にドキュメンタリー作品として制作され、再び人々の注目を集めました。