地球外生物からの信号?「Wow!シグナル」
その72秒間は、オハイオ州立大学のジェリー・エーマン博士にとって驚くべき時間でした。1977年8月、地球外知的生命体探査に参加していた博士は、ビッグイヤー電波望遠鏡で72秒間にも及ぶ信号を受信。当時それは地球外生命体から発せられたものだとして、感動した博士が信号強度を表す紙に“Wow!”と書き込んだことから「Wow!シグナル」と呼ばれるようになりました。
それから39年後の2016年、サントペテルブルク大学のアントニオ・パリ教授が「彗星がビッグイヤー電波望遠鏡を横切る際に生じた信号である」という仮説を発表したことで事態は大きく急変。しかし反論する声が相次ぎ、その仮説は賛否を呼んでいます。2021年現在、未だに信号の正体は分かっていません。