目撃証言あり?スコットランド「ネス湖」の怪物にまつわるお話
私たちは好奇心によって未知の世界に惹きつけられます。例えば、宇宙のことや地球のこと。なかでも、かつて地球を歩いていた動物や今も隠れて生きているかもしれない動物の存在は、胸を高鳴らせる話題の1つでしょう。そこで本記事では、歴史上最も気になるネス湖の怪物について見ていきます。ネス湖はスコットランドにある湖で、ネス湖の怪物は現在でも多くの研究者が存在を証明するために研究に励んでいる伝説です。証拠はまだまだ不十分ですが、分かっていることをお話していきましょう。
時代を超えて語られるスコットランド「ネス湖」物語
ネス湖の怪物について語られる話は、私たちが思っているよりも古いようです。最初の報告の1つは、西暦565年頃で、聖コルンバが北ピクト人の王を尋ねたときでした。その日コルンバは、ネス湖の近くでモンスターが人々を殺しているのを目撃します。もちろんコルンバはこれに介入し、モンスターに二度と戻らぬよう忠告しました。それ以降ネス湖の怪物は人を傷つけなくなったと言います。しかしこれは、神話チックなお話ですね。
1930年代に復活したスコットランド「ネス湖」の怪物
何世紀にも渡ってネス湖の怪物に関するお話はありませんでした。しかし、突如1930年代に復活します。当時、ネス湖周辺の道路開発によって、多くの人がネス湖へ簡単にアクセスできるようになりました。その結果、とある夫婦は巨大な動物が水面に転がっていくのを見たようです。それを話すとたちまち地元で有名な話題になっていきます。なんと、サーカスまでもこの話に投資し、巨大生物を連れてこられたら莫大な財産を提供すると約束したのです。結局だれも捕まえられなかったうえ、その証拠は偽物だと分かりました。しかし、それ以降もネス湖の怪物に関する話は続いていきます。
スコットランド「ネス湖」にまつわるデマの始まり
ネス湖の怪物は多くの人の関心を得ていたため、ロンドンのデイリーメールも飛びつきました。当時有名なハンターだったマーマデューク・ウェザレルをネス湖に送って捕獲を試みたようです。結果彼は、4本足の動物の足跡を見つけたと主張します。デイリーメールもすかさず「怪物は伝説ではなく事実だ」との見出しを発表しました。しかし、実際にはカバの足跡だったようです。
そのため、デマだったとデイリーメールはウェザレルを嘲笑しました。彼は自身の評判を回復するために、出版社と肩を組んで、とある写真を撮りました。それは、後に壮大なデマとして語られる写真で頭と長い首が水から突き出たものです。後から分かったのは、その写真の正体がおもちゃの船と木製のパテで作成されたことでした。
スコットランド「ネス湖」の怪物は存在するの?
今までネス湖の怪物を証明するため、多くの投資が行われてきました。実際目撃情報も多く、大きなウナギの可能性を示すものや絶滅した動物の存在を示すものもあります。しかし、ネス湖の怪物は未だ神話上の生物のままですし、私たちもジュラシックパークのような世界は望んでいませんよね。