宇宙飛行士の生活とは?健康を保つ秘訣・食事・睡眠方法
1998年、国際宇宙機関は歴史上最も重要なミッションを達成するために、多額の投資をしました。国際宇宙ステーション(ISS)と呼ばれる居住可能な人工衛星の打ち上げが成功します。宇宙ステーションでは、気象学、物理学、宇宙生物学などを研究する実験室として機能しており、宇宙研究に欠かせないキーアイテムといっても過言ではありません。そこで気になるのが、宇宙ステーションで働く人達の生活でしょう。本記事ではそんな宇宙飛行士の生活にフォーカスしました。
宇宙飛行士の健康的なルーティーン
宇宙の生活は地球の生活よりも混乱する可能性があります。なぜなら、地球を周回する宇宙ステーションでは日の出と日没の間に大きな違いがあるからです。しかし、宇宙飛行士も人間なので地球で暮らす人々同様、質の高いルーティーンを保つ必要があります。
そもそも宇宙飛行士は無重力で生活しているため、地球上とは異なる方法で衛生管理を行います。例えば、個人衛星用キットがその一つ。中にはすすぐ必要のないシャンプーが含まれているため、快適に衛生を保てます。他にも専用便座があり、宇宙飛行士を定位置に固定するためのハーネスが装備されています。トイレはほかにも、掃除機としての役割を果たしており、廃棄物を掃除するときも便利です。
宇宙飛行士の食事
残念ながら、宇宙ステーションには冷蔵庫がありません。そのため、宇宙ステーションでは腐りにくい食材や、準備に水しか使わないインスタントラーメンのようなものを食べています。ほかには、調理の必要がない果物や他の食品なども摂取しているようです。調味料も使えますが、あくまでも液体加工されたもののみ。なぜなら胡椒や塩はそのまま持って行ってもふりかけられないからです。宇宙ステーションの中で塩胡椒が空気中に舞う様子なんて想像しただけでウンザリですよね。宇宙飛行士たちは、これらの食事の栄養を最大化するために、特別な食事療法で1日3回摂取しています。
宇宙飛行士は自由時間に日光浴をして過ごす?
もちろん宇宙飛行士も人間ですから、時には休息が必要です。自由な時間の1つには運動があると言います。そのため宇宙ステーションには宇宙飛行士が健康状態を維持できるよう、運動器具の準備も万端です。結局、健康的な食事だけでは完全に健康な身体は維持できませんからね。他にも宇宙飛行士のリフレッシュには日光浴があるようです。しかし、冷静に考えると外を眺めても地球しか見えないのでは?と思ってしまいますよね。
宇宙飛行士の仕事
宇宙ステーションの仕事は実験や研究だけではありません。宇宙ステーションの機能を維持することも、宇宙飛行士の務めです。例えばソフトウェアシステムのチェック、ステーションのクリーニング、ステーションの全体的なメンテナンス、コンピューターの更新などがあります。
宇宙飛行士の睡眠体勢
宇宙ステーションではベッドに横になる定義が異なります。なぜなら常に無重力なので、どこにでも横になれるからです。好きな方向で眠れますが、睡眠を保つためにはどこかしらに身体を固定しなければいけません。